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柩と花。

長々と濃い物語が続く中、うっすらと目を覚まし時間を確認する。
何時間、或は、何日という長さの物語。
現実で時間を確認すると、

15分かそこらしか経っていなかった。

それが五回、六回と続く。

重い。
苦しい。
触れる木の手摺りや人肌、
声と温度と雨の粒と匂い、
全てがありありと蘇る程にリアル。

もうダメ!
堪えられない!
息苦しくて、
思いきって身体を起こす。

身体は休まって楽。
脳も何故かスッキリしていた。

失せ物を見つける夢を見た。
ベッドの下、頭の位置から10cmあたり。
シルバーのカード。
奇妙ないきさつで消えたカード。

まさか、
と思いつつ覗いたけれど、やはり無かった。

「やはり」
無かったのだ。

だって、私は、
夢の中で見付けた時点で、

二度と見つからないことを知っていた。

最近、失せ物をした時に、見つかるかどうかがわかる。

いや、
数年前から解ってるな。
なんとなく…だけど、見つかるか二度と見つからないか解るのだ。
「そんな気がする。」のだ。

そして、最近はバシバシ当たる。

(ちなみに、先日、友人がギャンブルで勝つのを予言しました。
まあ、その後の二日間でスッたらしいけど。
も〜、欲をかくからだよ!
Tu es bete!)

家の中にあるとしたら、とか、
目的地の最寄の駅の出口がわからない、とか、

そんなのは、静かに心を鎮めてサーチする。

あたしの奥深く
あたしに教えて。
あたしの捜すもの
あたしを引っ張って

そして、ただ、
体感と耳に神経を降ろす。

そうするようになってから、
「あ、これ、見つからないわ。」
と思うもの以外は、
今のところ100%見付かっている。

コンタクトも見つかるしね。
しかも、ハードレンズ。
一度なんかじゃない。
そして、次の日だったりもする。
知らない場所にだって、辿り着く。
不思議だけど、

ホントの話。

「そういう事って、あるんだよ。」

と認めたら、ますます起こるようになった。

例えば、何度も同じ数字やメッセージを見たり。
お茶をしていたら、隣のテーブルから
「〇〇には、仕事任せられないのよねー。」
と目の前にいる相手と同じ苗字が聞こえたり。
(フレーズが良くないし、本人には言わず仕舞い。。。)
意外なことを一日で何人にも言われたり。

ちょっとシンクロするのがハンパなくなってきた…。

ふと聞こえる
ふと見える
ふと触れられる

そして、
ありありと見え、
まざまざと存在を感じる、
そんな瞬間もある。
持続することもある。

歩いていたら、隣から笑いかける。
玄関を開けたら、そこで待ってる。
コーヒーを飲んでいたら、目の前に座っている。

一人じゃないし、人じゃないこともある。

それらは、ちゃんと動く。


あれー?
視覚化能力、上がって来た?
だとしたら、こんなに嬉しいことはない!
あれ程、やっぱり苦手だとガッカリしてたのだもの。

センセー!
急にちょっと出来るようになったかもですー!

昨日は、少し話しただけの人から、祭のイメージが見えた。
熱気と音楽。
観光客は多すぎず、
地域密着型で、
汗と浴びせられる水。
もちろん、日本のイメージだけど、
雰囲気はスペインや南米にも近い。
大皿の料理たちと振る舞い酒。
熱気と笑い声とある種の荒々しさ。

なんだこりゃ?
と思って
「お祭とかお好きですか?」
って尋ねたら、
地元が好きで
地元の祭が好きで
太鼓や笛をやってる人だった。

地元で、祭で、皆で楽しいのが好きやねん!

という姫路の人だった。

うーん、
当たらずとも遠からず、なのかな…?
姫路のお祭りって、私は知らないけど。
詳しい人、教えてください。

あとは、背後に大きな湖、とか。
あれは絶対に淡水だから、海ではない。
そこに留まるのだけど、支流へと流れるから、澱むことのない水。
涌きつづける。
(あれ?湖って涌くんだっけ?)

あ、ちょっとアプサラスっぽいかも、
キレイだなー、
と眺めていたら、
バツイチで子供も手を離れて、自分自身の人生をしっかり歩んでいる人だった。

これは、あたしの中ではビンゴ!



で。
さっき急に
ざわざわと
心が騒いだので、
思いきって深くを覗く。

やり過ごすぐらいなら
いっそのこと、見てしまえ!
目を逸らしたら、
ソイツは何度でもやって来ることを
私はもう知っている。

感じながら、
まさか…?
と思ったので、自分の深層に確認しながら掘り下げる。
Let's 筋反射テスト!
(代表的なのは、オーリングとか?
私はオーリングがいまいち反応しないので、違うやり方を使います。)

イエス
イエス
ノー
イエス

ノー
イエス
イエス

え!?イエス!?

なんだ、これ!?
ヤバイ。
これは…ちょっと洒落にならないよ!
どこで染み付いた?
そりゃ、身体も心もキツくなるわ!
棺のイメージ見るわ!
完全に矛盾している!
極論を言えば、

息をしていること自体が矛盾になってしまう。


私は、
生存することも
許されることも
受け入れられていなかった。
いや、自分がそういることが

わからない、

だった。

ゾッとする。
自ら手を下せないのではない。
自ら手を下してはならない
他人でもなく
家族の手でなければならな
かった。

こんなの…、なんで?
理由を知りたい。
でも、蓋をどうやって開ければ良いのかわからない。
取っ掛かりがわからない。
質問を設定出来ない。


ならば。


ならば、と覚悟を決めて、



一度、受け入れてみた。



あたしは、

あたしは、、、

あたしは、もう………やめる、

と、
その思い込みを受け入れてみた。


そしたら、目の前で、

扉が開いた。


ああ、これは、
そういう意味での

放棄

だ。


完璧なる
受容

統合
だ。


誰かが、
持っていないと駄目だ、
と勝手に決めていたことだったんだ。

あたしには、

もうそれすら放棄する器が出来たのだ。


初めて知った。
探究とは、こんなことまで教えてくれるのか。
感動すら覚える。


茶色い木の壁に囲まれ横たわる。
黒いスーツ
黒いヴェール
そんなに悲しい顔をしないで。
でも、その顔も好き。
顔の横から百合の匂いがする。
薔薇の香りも。
私が薔薇を好んだことを知っている人達が私を覗き込んでいた。


あたしは。

その箱の中で


目を閉じて微笑んでいた。


そして、笑っていた。


げらげらと。


可笑しくて堪らなかった。

だって、私は自由なんだもの。
究極の自由をヴァーチャルに体感しているんだもの。

そして、そこに


家族の姿はなかった。


ああ。
そういうことか。

私にとっての自由とは、
こういうことだったんだ。



手放すことで

受容し
私は私と
統合される。

放棄とは、こういうことか。

ならば、
あの人はやはり、

認識出来ない人

なのだ。

認識しないと
放棄も受容も出来ないのだから。

そこにいちいち打ちのめされるのは、
馬鹿馬鹿しいことなのだ。




…うわー。。。
なんか!

ちょっと解った(笑)

うわー!もう!
こんなこと、あるんだ!
起きるんだ!

あー、
あはははは!
あー、笑うわー!


よし。
今日はなにもしないことに決めた。
あたしが、あたしの中を楽しむ日。
冷蔵庫にシードルがあるはずだ。
気が向いたら、少し呑もう。


面白い。
人とは、なんと面白い。


皆様、良い休日を。
あなたのお酒にも
生きる意味と自由が混ざりますように。

愛してます。
心から。
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