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久々の悪夢。

久々に悪夢を見た。

知っているバーの2階。
そこは控室みたいになっていて、
何故か仲居さんみたいな作務衣みたいな制服を来た女性が数人いる。
誰かが辞めるのか、何かが変わるのか、
今日は最後の日。

私は一階を通り過ぎて二階へ上がる。

その隣にはソファのある大きな部屋。
どんな経緯か、体格の良いクレイジーな男(北斗の拳に出て来そうなカンジ)が立て篭もっている。
人質。
女。

誰も動けず、何もできない。
21:00から営業が始まる。
一階からはお客様とバーテンダーの声。
静かに、営業が終わり一階の人達が気付くのを待つ。

イメージが見える。
その男は、過去に女の指を切り落とした男。
一本ずつなんかじゃない。
長い刃物でギチギチと第二間接から上を力で四本一気に切り落とした。
だらだらと滴る血。

ヤバイ。
コイツは危険過ぎる!
とにかく逆なでしないように、
でも、時間がなくなっていた。


誰も、何も、出来ない。


どうやら、人質にした女に固執があるらしい。

指を切り落とす、と言っている。

私は思わず、やめて、と静かに言い放つ。
それはいくらなんでも酷い。
アンタが怨んでるのはわかったけど、そんなことで満たされるの?
見物人が多いほうが良いなら、もう少し待てば?
と、苦肉の策で少しなだめる。

深夜。
男はますますテンションが上がりおかしくなる。
音楽をかけ、女にはぴったりと刃物を当てている。

指が駄目なら、爪を削ぎ落とそうか、
と言い出す。

早く、早く、
お願い、早く営業が終わって、気がついて。
早く上がってきて、どこかにSOSを出して。


男は小さなラジカセでCDを鳴らす。
やっぱ、○○は最高だよなー!と。
あたしも、うん、確かにこのアルバムは良いね、と答える。


突っ立ってボーッとしている仲居さんに、それとなく
「ねえ、貴女、営業終わる時に降りないといけないよね?仕事あるもんね。」
と言うが、勘の鈍い彼女は気付かない。

CDの一曲目は静かな静かな短い曲。
男がハイテンションで喋っている間に、次の激しい曲に変わる。

自分が喋っていたせいで聞こえなかったくせに、


「なんだよ!
○○(一曲目)鳴ってねーじゃねーかよ!!!」

と、怒り出した。


最悪だ。
最悪だよ。
最悪のパターンだ。
誰のせいでもない。
誰のミスでもない。

ただ、コイツがマジで最悪で
マジでクレイジーだ!

男は長い刃物で、女の爪を削ぎ落とし始める。
指先の、爪と肉の間に刃物を当てがい、

一気に削いだ。

あまりにも美しい断面からは、血すら滲まない。
爪のない、白い指先。

全員が恐怖に失神しそうになる。
立って見ている人数は10〜15。
その中には、あまりの恐怖に思わずヘラヘラと笑うことしか出来ない男もいた。
或いは、心を離したのか、無表情に一点を見つめる女。


二本、三本と爪は削ぎ落とされる。
予想以上にスピードは速い。


やめて!

このままじゃ、あっという間に指がなくなる!

やめて!
そんなに早くやる必要はない!
その子は、女なのよ!
その綺麗な指を!
やめてよ!

と叫んだら、

一階から、お客様を見送る声がした。

さっきの仲居さんに、
「下、降りるよね?」
というけど、この子はまだわからない。

「え?いや、なんでですか〜?」

私の中で、静かな力が沸き上がる。

「だから…行って、って、

行きなさい、って言ってるでしょう。」

と、静かな支配と最大級の声の力を使って、

『命令』する。

今しかないんだから、
行け、っつってんだろーがよ!
ぐらいのニュアンスを込めて。

その子はクエスチョンマークのまま、駆け出した。

爪を削がれた女の泣き声。

ハッとして、
そちらを見る。

もう、片手の爪は全て、ない。

このままじゃ、指が!指まで!

やめて!
お願い、やめてあげてよ!

誰かが私を抱き抱えて止める。

なんで止めるの!?
離してよ!
このままじゃ!
このままじゃあ!

やめて!
駄目だってば!
やめて!

やめろ!


やめろ!
って言ってるでしょう!!!



と怒りに叫んで気が付いた。


私は、そこに近付こうと、
制止する手を振りほどこうとしているけど、




手を伸ばそうとしていなかった。




私は。

私は、助けようとしつつ、
自分の指を守る為に、
手を伸ばしていなかった。


なんてこと。


私は自分を守っていた。

助けたい気持ちより、恐怖のほうが勝っていた。

そして、

その恐怖に負けた。


ああ。

完全なる

『敗北』だ。



私は、負けた。


コイツに。
自分に。



愕然として、
一気に冷静になる脳ミソで、

削ぎ落とされるネイルの色を見ていた。

クリアーに水色のぽたりと落ちた

涼し気な短い爪を。


男がこちらにやって来る。
やっと、階段から足音と楽しげな話し声が聞こえる。

私、この声、知ってる。
でも、助けて、なんて思わない。


はなっから、もう求めてはいなかった。


間に合わなかった。
ただ、それだけ。


でも、


どうぞ、あなたは、ご無事で。


刃物を振りかざす男。

私は、出したこともないような甲高い声で叫ぶ。





「いやァぁぁーーーー!!!!!」





その声で目が覚めた。


もー。。。
頼むわ…ホンマ。
心臓バクバクして目が覚めたっつーの!
久々に寝言で起きたわ!


一昨日も変な夢見たしなぁ。
左の掌をガラスの破片で切ってしまって流血。
マスクをした神のお守りを握り締めて、

お願い!
あたしの血を吸って、この状況を変えて!

と叫ぶ夢。
それも、なんか変に極限な状況の夢だった。

最初のほうは、
ここの酎ハイ、めちゃくちゃ濃いなー!
って四人ぐらいで言ってたんだけどw
(内二人はビールだった。)


来ました。
悪夢の時期。

まあ、良くあることだし、
良い傾向だ。
脳がまた育ってきた。

マリアと顔の見えない神。
この前の夢で、銀の筒の中から顔を出そうと私を試した神。
ビビッたよ!
でも見てないもん!


見ちゃダメってことはさ、


見られちゃダメ


ってこと。

秘密や噂話と、おんなじ。


今日は長い一日になりそうだ。

皆様、今日も良い一日を。

愛してる。
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